あなたのリスクはどれくらい?リスク管理の実践

初心者

 

はじめに

ここでは、トラリピのリスクマネジメントについて述べます。

実際のトラリピの画面も見ながら、リスクマネジメントを実践的にできるよう解説していきます。

トラリピのリスクマネジメント

  1. 為替相場のレンジ(最低値・最高値)を確認する
  2. 注文前にリスクを試算する
  3. 自身の設定でシミュレーションする
  4. 結果を見て設定を調整する

トラリピは安全に運用できる、かのように謳われていますが、リスクマネジメントができていなければ安全であるわけがありません

トラリピもFXです、ロスカットはあります。

放ったらかしで素人でも誰でも儲かります、なんて、どの口が言えるのでしょう?

私はそんなことを言うつもりはありません。

でも、ご自身で正確に責任もってリスクマネジメントさえできていれば、おそらく安全に運用できる、とは思っています。

為替相場のレンジ(最低値・最高値)を確認する

まず、どんな時にロスカットが起きるでしょうか?

それは、自身と望んでいない方向に為替相場が大きく動いたときです。

簡単に言いますと、〇〇ショックというような経済的有事とでも言いましょうか。

一番わかりやすいのが、リーマンショックですね。

今でも、リスクマネジメントで参考値にされるのが、リーマンショックです。

リーマンショックでは確かに相場が大変動しましたけれども、すべての通貨ペアが同じタイミングで最低値を付けたわけでもなく、通貨ペアによっては、リーマンショック時とは違う時期に最低値を付けることもあります

今回は、リーマンショックを踏まえ、2000年以降の最低値・最高値をもとに、現実的な相場レンジで、ご自身のリスクマネジメントをしてみましょう。

注:この記事を書いたのが2021年6月、しかし2022年4月の時点でUSD/JPYは現実的最高値を超えています

以下、注意点です。

  • 最低値・最高値は、2000年以降の値を引用(通貨ペアにより2000年まで遡れない場合もある)
  • 現実的最低値・最高値は、イレギュラーな値を独断と偏見で修正し、私が勝手に設定
  • EUR/GBPは、リーマンショック時は最高値を付ける(逆方向になる)

〇〇ショックが今後起きたとき、この現実的最低値(最高値)に届くことが想像されます。

これらの考察や数値を踏まえて、まずはロスカットレートをご自身で決めることになります

 

注文前にリスクを試算する

次に、そのロスカットレートに対して、自身が運用する場合はどれくらいの資金が必要になるか、を知らなければなりません。

設定に対する必要な運用資金は、トラリピ注文をする際にも簡単な試算ができるようになっていますので、そちらを活用するのが良いでしょう。

トラリピ注文画面の左下「トラリピのリスクを試算」というボタンをクリックし、運用予定額を入力すると、ロスカットレートが概算で出てきます。

まずは、ロスカットにならないよう設定を調整してみましょう。

この操作により、自身が運用する際の「その通貨ペアの運用資金(概算)」を知ることができます。

また、ここでは注文する前に確認するとしていますが、もちろん同じ操作をすれば注文後でも試算できます(注文しなければ良い)ので、いつでも簡単に再確認できることを覚えておいてください。

自身の設定でシミュレーションする

次に、自身の設定全てを反映させたうえで確認する方法としては、トラリピの「リスクシミュレーション」があります。

PCを使用して、「MENU」「リスクシミュレーション」をクリックください。

そうしますと、以下のような図に辿り着きます。

リスクシミュレーションの画面に行きますと、「レートを変更してみる」というボタンがありますので、こちらで上述の表などを用いて、レートを変更されてみてください。

ただし、算出にはやや時間がかかりますので、その点は十分にご注意ください。

結果を見て設定を調整する

ここまでできていれば、皆さんのリスクシミュレーションは完了です。

リスクマネジメントの観点から、資金を投入する、トラップの本数を減らす、通貨ペアを変更する、など、ご自身の設定を調整しようと思われたのではないでしょうか?

もしかしたら、思ったより安全だったので、もう少しリスクを取ってみようかな、という方もいらっしゃるかもしれません。

いずれにしましても、投資は自己責任ですので、十分にご注意ください。

私の推察は、あくまでも凡人によるものですから、必ず疑って見てください。

まとめ

今回は、「トラリピのリスクマネジメント」とその実践方法について述べました。

一般的なリスクマネジメントとして、以上の方法を身に着けておくと、トラリピを運用するにあたっては便利だと思います。

しかし、ここで疑問が湧くことでしょう。

  • リーマンショックより低い値にならないのか?
  • 必ず低い値(円高方向)にしか動かないのか?
  • 何故2000年以降の値で確認しているのか?

申し訳ありませんが、全て正確にお答えすることはできません。

また、未来のことなので、絶対と言えることなど1つもありません。

ただ、近い過去を参考にすることで、傾向と対策を検討していることになろうかと思います。

また、近い過去しか情報が集められない、というのも事実であります。

〇〇ショックと言えるもので、最もインパクトの大きかったリーマンショックを筆頭に、他の〇〇ショックと言えるものも全て円高方向に動いていることから、一般的にこのようなリスクシミュレーション(リスクマネジメント)をしているように思います

しかし、皆さんもお気づきとは思いますが、同じタイミングで全ての通貨ペアがこの最悪の値(最低値)を付けることは考えにくいです。

現実は多数の通貨ペアが絡み合って為替相場が成り立っていますし、実際、リーマンショック時のUSD/JPYは87円程度、最低値である75円程度だったのはその2年後2011年頃なのです。

だからこそ、分散投資が必要なのです。

  • リーマンショック時を中心とした最低値が、リスクシミュレーションの参考値になる
  • 全ての通貨ペアが、同じタイミングで最低値を付けることは考えにくい
  • 有事のロスカットを防ぐため分散投資する(できる限り関連性の低い通貨ペアにする)

今回の円安は、この記事とは逆に「最高値」への動きとなりました。

現時点で「現実的最高値」を超えたのはUSD/JPYだけですので、上述の通り、分散投資することでロスカットを免れることができたでしょう。

しかし、この円安傾向がどのくらいの強さでいつまで続くかが分かりませんから、ロスカットされないように十分に注意してください。

必要であれば、ロスカットレートの再確認やリスクシミュレーションなどを利用してみましょう。(2022年5月追記)

 

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

トラリピ運用を体系的に理解しておきたいという方は、以下のトラリピロードマップをご覧になってみてください。

成功への7つのステップを確認するだけでも、自分自身の人生の見方が変わると思います

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さとふる

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